Oh, yeah?

はじめの頃に「ぺらぺら」志向のむなしさや意味のなさについて触れたと思います。ぺらぺらということのdefinitionにもよりますが、一般的にはこの「ぺらぺら感」は前述のつなぎに大きく関係しています。

  • どういうことかといいますと、一般にある人の話す第2外国語を評価して「ぺらぺらだねぇ〜」なんていう場合にはこのつなぎのあたりの出来に大きく影響されているからです。
  • 前のページで述べたように、長年の現場でのcommunicationの蓄積で培われる領域であることが多いのでそう思うのかもしれません。中級者にはまだできない部分ということが経験的に分かるためそう思うのかもしれません。
  • 「Oh, yeah?」というアメリカ人がくだけた雰囲気で使う相づちがあります。あなたの言ったあるstatementに対して「興味とさらなる情報を期待する」場合に主に使われる相づちです - ちなみに辞書にはこんなことは書いてませんよ。日本語で言えばさしずめ「ほう〜、それで?」という感じでしょうか?
  • こんなことを説明しなくても「なんとなく」分かっていた中級者はいると思います。でも実際にこれを無意識にそんなcontextでoutputに使っていたか、と言われるとほとんどの中級者はnoです。そこそこの上級者でもnoの人は多いはずです。
  • いいかえればこれをごく自然な感じで返せる人を見たときには、私は「お、できるな」と思います。おそらく欧米人も同じような無意識のperceptionを持つのではと思います。これはたとえば、スキーヤーがスキー場のゲレンデの中腹で「立っているだけ」のその立ち姿でうまいか下手かがほぼ程度分かるのと似ています。
  • そんなことを「ぺらぺら感」を出すための小手先の道具にしましょう、なんて気はさらさらありません。それだけ、受け答えなどのつなぎにその実力の一端がかいま見える、そしてそれだけ大事な部分の一つである、ということが言いたかったわけです。
  • ただ残念ながら、そういったニュアンスをうまく整理した「つなぎ辞書」というものは世の中にはありませんけど。